クロストーク: 機械設計セクション

機械設計セクションH.N.(マネージャー)
K.S.(主任)
D.K.

Crosstalk : Mechanical Design

H.N.(マネージャー)

2000年4月入社/新卒採用
工学部 機械工学科

営業から仕事の依頼を受け、機械設計などを行なっています。受注後は部内から設計担当者の選定、客先との仕様確認を行います。他にも設計担当者からの仕様図の承認作業、機械設計全体の進捗管理、他部署との連携事項の確認もします。

K.S.(主任)

2007年9月入社/中途採用
工学部 知能機械工学科

主に、部品搬送装置や車両組付補助装置など設計する仕事です。受注後は、営業をまじえてお客様と打ち合わせ、承認を得た後にCADで仕様図を作成します。完成した製品のチェックから出荷、現地での据付まで、重要なプロセスのほぼすべてに立ち会います。

D.K.

2018年4月入社/中途採用
コンピュータ理工学科

主に、タイヤの取り付けを行う装置の機械設計を行なっています。また、グループ長の指示に従い業務を行うことが多いです。

H.N.(マネージャー)

2000年4月入社/新卒採用
工学部 機械工学科

営業から仕事の依頼を受け、機械設計などを行なっています。受注後は部内から設計担当者の選定、客先との仕様確認を行います。他にも設計担当者からの仕様図の承認作業、機械設計全体の進捗管理、他部署との連携事項の確認もします。

Talk 01

起点となる図面を作る機械設計は、上司との距離が近く風通しがよい

――みなさんの入社の経緯を聞かせて頂けますか。

私は福島県の大学でコンピューターを専門に学んで、以前は東京でプログラマーの仕事をしていました。前職が自分には合っていないと感じて、地元岡崎へUターンすることに。この地域なら自動車や機械関係がいいかなと思い、未経験でも採用してくれる企業を探して、当社に入社しました。

私も中途入社で、前職は設備業界でした。設計をやりたくて入社したのですがなかなか希望の部署に配属されず、転職したという経緯です。当社を選んだ理由は、設計から製造、組付、制御と一貫して手がけているところが魅力的でした。

父が金属加工業を営んでいたこともあって、ものづくりに携わる仕事に就きたいと考え、大学では機械工学を専攻。当社の資料は大学の就職課にありましたし、OBも多く在籍していました。設計はものづくりの起点になる仕事ですし、装置をオーダーメイドしている企業なら、自分の考えを反映した製品作りができると考えて志望しました。実家を継ぐことはありませんでしたが、ものづくりの意志は受け継いでいると感じています。

――機械設計セクションについて、Nさんから簡単にご説明をお願いします。

当社はお客様からの〝こういう装置が欲しい〟というご要望に対して、装置を生産して納めているのですが、機械設計はその最初の部門です。製作の起点となる図面を作るので、ここでいい装置設計ができないと工事でミスが出たり、お客様の要望に応えるような装置ができなかったりするので、非常に責任が重い部署だと思っています。
部内には5~6人で編成されたグループが4つあり、各グループに主任を配置。マネージャー、サブマネージャーは主任を介して業務の割り振りを行っています。KくんはS主任のグループで、ここにはすごく助けてもらっていますね。S主任が各自の能力に合わせて仕事をうまく割り振りしてくれているので。

私は任された案件をやっているだけですが…(笑)。メンバーへの仕事の分担はたしかに難しいですね。

図面がなかなか上がらないとか、ミスが出るということになると、営業など他の部署からも指摘があるんですよね。S主任のところはしっかり応えてくれるので、それに甘えてしまっていますね。

――部内はどんな雰囲気でしょうか。

上司との距離がすごく近いと感じています。以前の職場では、マネージャーなどとこんなふうに話す機会がなかったので。わからないことを気軽に聞いたり相談したりできますね。

自分でもよくわからないときがあると、S主任に「こういう時、いつもどうしてる?」って聞いたりしますよ。装置によってはS主任の方がずっと詳しいことがあるので。

いやいや、そんなことはないですよ(笑)。

――上下で気軽に意見交換ができているのはすばらしいですね。

うちの部内では特にその辺は開かれていますね。

会社によってはなかなか難しいようですが、それぞれが主張して意見を交わして、いい意見を取り入れていくという風土があるかなとか感じます。

Talk 02

主体性を持ったものづくりを続けて、お客さまへの提案力でも差をつける

――みなさんの現在の仕事内容を教えてください。

お客様から仕様をお伺いして装置の設計です。タイヤの取り付けを行う装置の設計を多く担当しています。

似た装置を繰り返し担当することで自信がつくという考えから、タイヤの取り付けに関わる装置を続けてお願いしています。この後は少し難度を上げて、コアな部分もやっていけるといいかなと。Kくんはどう感じてる?

繰り返すことで、どこを見ればいいのかとか、気を付けなければいけないのかがわかってきました。

――Sさんの仕事内容は?

主任としてグループメンバーの指導や管理がありますし、Kくんと同様に設計することもあります。また、他の部署との折衝も仕事の一つですね。図面を出す前に他の部署を集めてデザインレビューを行うのですが、その際の交渉が重要です。加工セクションは加工を少なくしたいとか、組立・現地セクションは調整しやすくしたいとか、それぞれの主張があるんですよね。

それを全部聞いていたらうまくいかないので、説明して調整するんですが…、なんだか機械設計にしわ寄せがくることがあるんですよね。これが機械設計?という仕事も〝人数が多いから、とりあえず機械設計で〟となったりして(笑)。大変なこともありますが、機械設計が頑張らないと!と思いながらやっています。

――Nさんは主にセクション内の調整を?

そうですね。業務の割り振りや日程管理、若手へのアドバイスなどのほか、難易度が高い装置の構想設計を自分でやることもありますね。頼める人がいないので結局自分でやるしかないか…と言いつつ、自分でも設計はしたいので、少しだけ考えておこうかなと。

――仕事のどんなところに魅力を感じていますか?

自分の設計した装置を実際に触って動かせるところですね。当社では設計して社内で組み立てるので、下の工場にある状態で触って、自分の手で確かめられるのがいいところだと思っています。

私は、当社で製作している装置が量産品ではなく、毎回異なるので飽きないという点ですね。その分、毎回生み出す苦しみもあるのですが(笑)。そのほか、お客様と話す機会が結構あることも魅力です。お客様が必ずしも設備のことに精通しているわけではないので、提案次第で当社の提案を受け入れて構造を変えて頂けるなど、ある程度主体性を持って臨めることです。

そうそう。こちらからの提案力も評価されていて、他社との相見積もりの際でも、その点に魅力を感じて〝オチアイさんにお願いしたい〟と決めて頂けることもあります。

――やりがいを感じられるのはどんな時でしょうか。

やはり自分が設計したものを使用したお客様から、良い評価を頂けたときですかね。最近は〝この機能、いいですよね?〟って自分から言いたくなったりもしますね。〝ここを頑張りましたから、ここ見てください!〟って(笑)。Kくんは、そういうことはない?

まだないですね、自分から言うということは…。

そうなんだ。自分のアイデアが反映されて形になって、いいものができたら見てほしくなるよね。設計って楽しいけど、まだそういう感覚もない?

そうですね、まだその域には達していないですね。仕事なので頑張ってやっているという状態でしょうか。

〝前よりここを小さくしてやるぞ〟とか、〝強度を高めてやるんだ〟とか、自分で考え始めるともっと楽しくなってくるはず。

Talk 03

外部教育や新たな発想も取り入れながら、人材育成にも力を入れ会社を支える

――仕事をするうえで、大切にされていることは?

私はミスを減らすことを心がけています。設計の段階でミスがあると、後々まで影響してしまうので、極力減らすように。しっかり確認したり、上司に聞いたりしています。

Kくんはかなり慎重派でね。石橋を叩いて自分は渡らずに、私を渡らせる(笑)。

慎重にいくことも大切だけど、スピード感をもって進めるべきところもあるから、そのバランスがうまく取れるようになるといいね。

――Sさんが大切にしているのは?

ユーザーの立場を考えた設計です。設計の苦労はその時だけですが、お客様は納品された装置を何十万回も使われますからね。重すぎる装備を使って体に負担がかかる人もいると聞いてから、ユーザーのことをもっと考えなくてはと思うようになりましたね。

私は幅広く意見を聞くことかな。他の部署の言い分も聞きながらやっていかないと独りよがりの設計になってしまいます。設計したけれど、これじゃ作れないとなったらしょうがないですよね。ですので、考えがまとまらないときにはいろんな人の意見を聞くようにしています。すると、だんだん絞り込めてこれがベストだなという構造が見つかるんですよ。

――技術を伝えるための教育や指導について、今後の課題なども含めて聞かせてください。

基本的にOJTの教育を中心にしていますが、外部教育も取り入れていきたいですね。競合他社さんとの技術交流会というか、意見交換する場がありまして…。

それ、私が提案したんですよー。

あ、そうでしたね。トヨタ自動車さんの教育を取り入れていて、専門用語や安全教育をする講習をしている企業があるので、当社でも導入できたらと思っています。

私は先ほどお話しした通り、似た装置をある程度繰り返し担当して、自信を持ってできるようになってから、また違った装置に取り組むといいかなと思っています。

私にも後輩が増えてきたので、私が指示を出して一緒に設計などを行うことも出てきました。より良い進め方を指導するようにしていますが、私自身もわからないことがあれば、調べたり上司に確認したりして、一緒に学ぶようにしています。

そうそう、Kくんが指導してる後輩に「ここはどうなってる?Kくんに聞いてみたら?」なんて、わざと言うこともあるんだよね。

え?そうだったんですね…(笑)。多分わかってないだろうなぁと思われていたんですね。

どうすれば若手社員たちが、やる気を持って業務に当たれるかを考えていて、みんなに聞いてみると、自分がやったことを評価してほしいみたいなんです。〝助かったよ〟とか〝ありがとう〟とか簡単なことでいいみたい。それで仕事に張り合いが出るんだったら、大事なことですよね。

マネージャーの会議でもそういう話は出ますよ。設計者だったらできて当たり前じゃなくて、頑張ってある程度機能を満たすものができたら、〝よく考えてあるね〟って声に出して伝えてほしいということだよね。

――今後の目標も聞かせて頂けますか。

みなさんに慎重だと言われているのでガンガン進められるように…、より早く設計できるようになりたいですね!

Kくんは徐々に進歩しているよね、頼むよ! 私の目標はいろいろありますが、やはり人材育成を主にやっていきたいですね。企業の存続には若手の成長が欠かせないと思いますので。

そうだね、早く若手に成長してもらって、私は楽になりたい(笑)。どんどん技術を伝承して、私たち世代もステップアップしていきたいしね。2人のことは頼りにしているのでこれからもよろしく頼みます。

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